後悔先に立たず
オヤジの新しい散歩コースは、これまでの「中洲みなと公園」の様に「ひょう
たん島」を囲む新町川の主流から逸れ、東側へと延びる支流に沿った一般道の
一部を利用するようになった。そのため川沿いの堤防は、これ迄の公園仕様の
ものより高さが随分低くなった。前コースは、川に落ちるなどと言ったことは
考えもしなかったが、新しいコースは車などを避けた際、バランスを崩したら
誤ってボチャーンと行くことがあるかも知れない。そんな道路だが、悪いこと
ばかりではない。これまでは見辛かった川面の様子が、歩きながら分かる様に
なったからだ。立ち止まり堤防越しに背伸びをする必要がなくなった。そんな
支流には「チヌ」や「キビレ」など黒鯛系の魚がウヨウヨいる。魚禁漁区でも
ないのに釣る人が居ない影響からだろうが、もの凄い数だ。オキアミやゴカイ
などでは難しいかも知れないが、潮が引いた時に石の下に居る「カニ」を餌に
してやると間違いなく何匹か釣れるだろう。今度、孫達が来たら一緒に来よう
などと思うのだが、気が付けば男の子の孫はもう来年は大学生と高校２年生だ。
こちらに来ることも無くなるかも知れない。今になって思えば、もう少し早く
連れて来てやれば良かったのだが「後悔先に立たず」とは正にこのことだろう。
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