再度革命が必要
パリオリンピックが終わった。入れ替わるように高校野球が熱を帯びて来たが
正直なところ最近オヤジの中で高校野球は全く面白味が無い。年齢があまりに
離れた、孫のような世代の選手ばかりになってしまったのもあるが、それだけ
ではない。もし仮に本当の孫が出場していたなら、何をさておいても甲子園へ
応援に行くだろう。結局、面白味が薄れた一番の要因は「お馴染み」が少なく
なったからだ。一般的に言う「古豪」が居なくなった。その昔、どこの県でも
名前を聞いたら誰でも知っているような高校が多かったが、最近は初めて聞く
名前の高校がやたら多くなった気がする。亡くなった父が生前、こうならなけ
れば高校野球のレベルは上がらない、いつまでも古豪が居座っているようでは
ダメだ、とよく言っていたが、そんな時代になって来たのかも知れない。地元
徳島を例に挙げれば、徳島商業や池田高校が初戦敗退、ベスト8にも残れない
などチョッと前まで誰が予想しただろうか。これはある意味父親の言っていた
嬉しい現象かも知れないが素人のオヤジから見てもそれとはチョッと違う様な
気がする。散歩の途中で見る徳島商業の練習からもそれはよく解る。球の速さ
バットのヘッドスピードが、一時は肩を並べていたハズの全国レベルとは比較
にならないほど何もかも低下してしまっている。古豪がこんな感じであったら
それを破って甲子園に出場する高校も、今も残る古豪校や、それらを打ち破り
出場を果して来た真の実力校には全く歯が立たないだろう。このレベル低下は
指導者によるところが大きいが、古豪でも新生でも、かつての池田高校の様に
地元校が「革命」を起こさなければ、興味を持てる高校野球はほど遠いだろう。
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