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2024年3月

2024年3月31日 (日)

メーカーの責任

人の口や身体に入れる製品の生産や販売は怖いと書いたが、その昔にオヤジが

勤めた会社でも多くの事件があった。今で言うところの「クレーマー」攻撃が

それだ。人間は、我々が知るような範囲の者ばかりでなく、意地汚く事あれば

何か理由を付けて金をふんだくってやろうと言う輩は多い。事故で身内が亡く

なりまだ悲しみが残る中、すぐ補償問題の話しを切り出す者もいる。とにかく

尋常でない奴は多い。話しに戻るが、オヤジが新人の頃、静岡の食品担当者に

顧客からクレームが入った。子供がレトルト食品を食べようとしたら、水銀が

入っていた、と言う内容だった。担当者が支店に持ち帰って、皆で見てみると

確かに表面に水銀らしい粒がいくつかあった。どう考えても工場での生産時に

混入したモノとは考え難かったが、支店長と担当者は菓子折りを持って、直ぐ

お詫びに出掛ける始末だ。ここがポイントで、そんな事はあり得ないと思って

いても口に出せないのだ。ちょうど翌日が生産販売会議だったオヤジは、翌日

そのままのスタイルを崩さない様に、箱に詰め風呂敷に包んだ「ブツ」を持ち

網棚にも上げず新幹線に乗って大阪本社まで運んだ。本社も同じ見解だったが

それを証明するには時間が掛かる。結局その間、担当者は日参して謝罪の連続

だったようだ。結末は、お詫びに通っているうちに親しくなった子供さんから

体温計を壊してしまった話しが「ポロっ」と出てジエンドとなった。親たちは

真っ青になってしまっただろうが、みんな子供の気持ちのまま成長して欲しい。

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2024年3月30日 (土)

良い菌が気の毒

紅麹を使用した健康サプリメントが、腎障害を引き起こす問題で世間が揺れて

いる。本来は、何の問題も無い「紅麹菌」だが、何か別の原因物質が混入した

可能性が高いとして現在調査中だ。紅麹から波及する原材料を使用した製品の

自主回収に多くの会社が翻弄している。全く回収の必要性が無い製品もあると

思うが、人の体や口に入る製品を製造しているメーカーとは、こいつを疎かに

しては成り立たない。かつてオヤジが関係した会社もその一つである。徳島の

古くからの名産品「あわ紅豆腐」が対象だ。豆腐を紅麹菌で発酵させた食品で

もう随分前から販売されている。有名なレトルトの商品とは違って、知る人ぞ

知る商品なので、極端な痛手は無いだろうと思うが、風評被害と言うのは実に

怖ろしく、どんな影響が出るかはまだ分からない。この紅豆腐、オヤジは発売

当初少し食べただけだが、実は中国ではポピュラーな食べ物で出張した際には

よく食べた。塩味が強く、角砂糖ほどの量でご飯が一杯食べられる食品だった。

中国では「紅辣腐乳」と呼ばれ、日本でも瓶入りで販売されていることがある。

発酵食品なので「金山寺味噌」や「もろみ」にも共通するところがあったのを

思い出す。しかしそこは中国、使用禁止の「食紅」を使用した偽物も多いので

長期間食していたらオヤジも何か害が出たかも知れない。こんな問題が起こる

たびに「保障問題」が発生するが、そうなると必ず自分は食べていなかっても

腎障害を持った患者の中から「自分も被害者」だと訴える者が出て来る。この

現象が怖いのだ。いずれにしても、早く原因を特定して、こんな人たちが出て

来ても、キッチリとした検証が出来るようにして欲しい。善良な菌が気の毒だ。

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2024年3月29日 (金)

悲しみのドカン

原材料の話しをしていると、暫く眠っていた「購買の性」が目を覚まして来た。

やはりオヤジはモノを頂戴する仕事が好きだったのだと改めて思う。駆引きは

苦手だったが、真摯にお客さんと向き合って来た事で、たくさんの人間関係が

残った。これも一つの財産である。そんなオヤジだったが、残念でかつ悔しい

想いをした出来事が一つだけある。もう時効なので話しても良いと思うのだが

それは某大手化学会社の工場がドカンと行った時の事だった。かつての会社で

販売製品の原料の原料、そのまた原料ぐらいの背景は知っておくべきであると

教えられたオヤジは、このドカンで社のメイン原料の供給に影響が出ることは

直ぐに判った。当時、別のソースは中国にしか無かったし、その日は日曜日で

会社は休み、しかも隔週の在宅勤務でオヤジは徳島に居た。しかしそんな事は

言っておれず、直ぐ中国のパートナーに国際電話を入れた。まだドカン情報は

中国まで届いていないが足元を見られてはいけない。特需が入ったのを理由に

約半年分の必要数量を確保した。在庫の費用や運賃などはこの際度外視だった。

やれやれと思い、翌日いつも通り大阪に出社した。お昼前に事務所に着いたら

社長から「この非常時に重役出勤ですか」「こんな時は前の日から出社をして

朝一番には机に座っていて下さい」とのお言葉だ。「お言葉を返すようですが

朝一番から座っていて何になるのですか」と言いたかったがそこまではとても

言えなかった。正直、こんな悲しい思いをしたことは無い。日本人とは何にも

出来なくても、しようとする姿勢を見せてナンボのところがまだある。そんな

ゼスチャーだけで出世する人がいると解かっても、出来なかったオヤジである。

Motdkn

Mcsmn

2024年3月28日 (木)

AIでは無理だ

四月から多くの商品が値上がりをすると言う。これでは春闘で賃金が上がった

意味がない。鶏が先か卵が先かではないが、やはり「余裕」「ゆとり」が出て

初めて世の中活気づく。プラスマイナス=ゼロや、マイナスになってはダメだ。

この値上げは多分、化学品の業界も同様だろう。まだオヤジが現役で、購買の

責任者をしていたら大変な春を迎える事になっただろう。メーカーは、色々な

理由やゴタクを並べ値上げしようとする。よく話しを聞かないととんでもない

値上げをされてしまう。化学品の場合、値上げの理由に「ナフサ」の値上げが

持ち出されるが、ナフサに関連しない製品までも平気で値上げをしてくるので

購買担当は、よ~く勉強しておく必要がある。しかし購買の仕事は、原材料を

安く買うだけでは無い。安定供給させて生産を止めない事が最も大切であると

考える。福井の化学工場に転職した時、当時の工場長に「原材料を切らしたら

クビやからな」と言われた言葉が今でも頭から離れない。オヤジは、その事を

いつも念頭に仕事をして来た。液体原材料を入札制にする、と言う経営者にも

逆らった。そんな事をしていると、雪で原材料が入って来なくなった時、折角

近くにある基地タンクからモノが貰えないことが起こるからだ。偉そうに言う

訳ではないが、商売は実績と信用だ。1、2円高くても購入の実績があったら

原料の供給がひっ迫した時、メーカーの担当は何とかしようと努力してくれる。

それが商売だとオヤジは思っている。この部分がAIでは出来ないと思うのだ。

Sprgnag

Kghnage

2024年3月27日 (水)

先ずは一安心だ

気が付いたら最近、福井のおやっさんからのコメントが来ていない。折り返し

コメントがなかなか送れなくても、適時メッセージを頂戴していたのに心配だ。

病気でもしていたらいけないと思い、久しぶりに電話してみた。おやっさんは

元気に電話に出てくれた。ここのところ、自治会の会計処理で大忙しだったと

言う話しで、ホッと胸をなでおろしている。この歳になると自身も含めて皆が

健康であることが一番だ。オヤジもここのところ元気で過ごしているが、もう

あれから13年経った。ちょうど時期は今ごろ、3月25日からの中国出張が

出来ないぐらい悪化し、唸っていたころだ。また今年もつい思い出して書いて

しまったが、正直今でもトラウマになっているのは間違いない。大学時代同じ

下宿で生活を共にした友人からもメールが来た。3月31日で51年間勤めた

会社を退職すると言う。元気で居るようで安心したが、オヤジは立派だと思う。

なかなか同じ会社で勤務を全うするのは難しいからだ。これからは奥様と共に

旅行でもして行きたいと言う事だったが、それもこれも健康あってだ。病気を

して初めて健康の有り難さがよく分かるが、そのために病気になる必要は無い。

健康で平凡な生活が「一番」で、あとは何も要らないと思えるようになったが

そんな悟りを開き始めたら、だんだん向こう側に近付いているようでいけない。

正直まだもう少し俗世の未練を楽しみたいと思っているが、さてどうなるかな。

こんな話しを書いた夜、おやっさんからコメントを頂戴した。先ずは一安心だ。

2024年3月26日 (火)

一人っ子相続人

本人は何かにつけて嫌だ嫌だと思っていた「一人っ子」が、これほど迄に楽な

モノだとは思わなかった。兄弟・姉妹が欲しい欲しいと思いながら、結果何の

不自由もなく育ち、食べ物など分ける事なく独り占めして来たが、一人寂しく

幼少期を過ごし孤独だった。この反動で今弾けているのだろうが、我がままに

育った性格は急に直す事が出来ないまま、多くの人に迷惑を掛けて来た。会社

組織や無線のクラブなど団体生活を経験し、少しずつ是正して来たつもりでも

まだまだ直り切っていない部分は多いだろう。そんなオヤジだが、昨年母親が

亡くなり法定相続人になってからと言うモノ、何かにつけて「楽」をしている。

兄弟姉妹など法定相続人が大勢いたら大変だろうなと思う事が一杯だ。今回も

実家の方に引っ越して来ると改めて色々な「書き換え」が発生した。その中に

法定相続人の署名と捺印が必要な書類も多かったが、そんな時は「私一人しか

居ません」で済んでしまうような事項が大半だった。イヤ~、これは楽である。

まあ財産や遺産の無い家に限ってこうなのかも知れない。ある意味手間を掛け

多くの手続きを踏んてドロドロしても。多くの財産が入って来る方が良いかも

知れないが、多くの財産があると相続人たちから殺されないようにしなければ

いけないと言う心配も加わって来る。まあこれはテレビの見過ぎなのだろうが

しかし、負の遺産が無い現実を、相続人は感謝しなくてはいけない。オヤジも

子供たちに負の遺産を残さない様、借金などしないで頑張りたいと思っている。

Kenrisho

2024年3月25日 (月)

電工も引退だな

固定電話の請求書の宛名がまだ母親の名前になっていた。変更する為の手順を

聞こうと思いNTTに電話しようとしたがこれがスマホからだと意外に面倒だ。

Docomo携帯でなければ、短縮ダイヤルは自身のスマホのキャリア会社に

掛ってしまう。そこで久しぶりに家の電話を利用しNTTに掛けたが、これが

ウンともスンとも言わずつながらないのである。受話器を古い機器に替えたり

モジュラージャックを抜き差ししてみたがダメだ。もうこうなったらNTTの

故障窓口に電話を入れるしかないが、肝心のNTT回線が故障中だと来ている。

色々調べてみると、0120-444-113に掛けると、他社携帯からでも

OKと書いてある。しかしこれが電話が混んでいて全くつながらないのである。

ようやくつながって話しをし、翌日技術者がやって来た。チェックをして行く

うちに、別の部屋にモジュラージャックは有りませんかと言う。有ったけれど

そちらは使用しないので先日取り外してしまった、と告げるとそちらを見せて

欲しいと言う。確認の結果、別のモジュラージャックの方の電線が切れていた。

それもそのハズ、もうこちらは使用しないと思ってオヤジが切ってしまったが

回線は切ったモジュラー側から入って、現在の電話機の方へと渡っていたのだ。

全く逆に行っていると思って切ったオヤジの早合点で、またまた7500円と

消費税が掛ってしまうハメになった。やはりもう電気工事も引退のようである。

Denwaki

Mjrjack

2024年3月24日 (日)

もう50年前か

散歩の途中でスーツ姿の男性や、袴を着けた女性たちと大勢出会った。そうか

徳島大学の卒業式だ。若者の顔はみな晴れやかで希望に満ちており、それぞれ

所属した学科やクラブのお別れイベントに参加していた。時おり、沸き起こる

歓声に思わず、過ぎて再び帰り来ぬ青春の一日を思い出した。オヤジが卒業の

日は、最初に就職した会社の地獄の研修最終日だった。その日は任地の発表が

あり、最寄り駅までの乗車券が配られ、夜はドンチャン騒ぎの打ち上げが予定

されていたが、オヤジはそれには参加出来なかった。地獄の研修も刑務所とは

違い、卒業式に参加する事は許された。オヤジの場合、たまたまそれが研修の

最終日だったと言う訳だ。卒業式が終わったら、任地を教えるから社に電話を

入れるように言われていた。夜はお世話になった春日井アマチュア無線クラブ

有志による送別会も予定されていて、忙しい一日だった。式が終わり、単位を

なかなかくれなかった法学の教授を池に投げ込むイベントも話しだけに終わり

社に電話を入れた。「君はそのままそこにいて月曜日の朝、名古屋支店に出社

して下さい」と言われた。夜の「送別会」は「就職祝い」の宴に替わることに

なった。結局、愛知県には都合11年間に渡ってお世話になった訳だが、もう

あれから半世紀経った。もの忘れが増えたオヤジだが、あの日の事は忘れない。

Dgsgsk

2024年3月23日 (土)

賭博を考察する

世界のスーパースターの通訳が、違法賭博で解雇された話しが世間を騒がせて

いるが、ベストパートナーだっただけに残念で仕方ない。それほどまで博打と

言うヤツは人を変えてしまう魔力があるのかと改めて怖くなる。オヤジは賭け

ごとは全くやらないが、それには理由が二つある。一つはビギナーズラックを

体験したからだ。初めて就職した会社で特約店の大先輩と岐阜へ同行した帰り

笠松競馬場で1、2レースやって行くから待っていろと言う。入社早々新人が

逆らえるハズもなく言われた通り待っていたが、君も一つ賭けて見ろと言われ

パドックで鼻息の荒い馬に100円賭けたところ、3600円の配当が付いた。

凝り性のオヤジの性格は自身が知っているので絶対にハマると思い怖くなった。

もう一つは単純な理由だ。数Ⅲで習った「統計と確立」のような難しい話しは

解らないが「商売が成り立つ以上は、顧客は絶対に儲からない」と思っている

からだ。パチンコしかり、銀行の金利の様に売りと買いで初めから価格が違う

のだから絶対に勝てる訳がない。胴元は勝てるから商売にするわけで、お客が

勝つような商売を誰がする。単純な理屈だ。まあ、一時的に勝つ事はあっても

長い目で見れば必ず負ける。これが博打だ。色々とゴタクを並べているが結局

金玉の小さいオヤジに過ぎないだけだ。しかし博打をしなくても金が貯まらん。

2024年3月22日 (金)

一度食べてみる

散歩で徳島大学の裏の道を歩いていると、何処からか懐かしい匂いがして来た。

ラーメンの匂いだ。高校時代、校門の前にあった「まるく食堂」のラーメンを

思い出した。同じ高校に通う学生の父兄がやっているお店だと言う事で、唯一

出入りが認められていた店だ。毎週土曜日の部活前にはよく行った。ラーメン

一杯とチラシ寿司、それにジャガイモおでんを食べ、最後にチェリオを飲んだ。

オヤジは「まるく食堂」のラーメンが好きだった。イリコ出汁と鶏ガラ出汁を

合わせた半透明の出汁は、まさに青春の味だった。オヤジが地元を離れてから

誕生し有名になった、すき焼きの肉が乘った様なラーメンがご当地ラーメンに

なっている様だが、あんなのオヤジは認めない。やはり昔懐かしい味が一番だ。

まるく食堂は、オヤジが地元を離れていつの間にか無くなったが、一度真剣に

探偵ナイトスクープに依頼して、出来る事ならもう一度食べてさせて欲しいと

思ったほどだ。そんな懐かしい匂いがする食堂だが、散歩の途中で立寄るには

中途半端な時間なのがいけない。一度このラーメン、機会があれば食べてみる。

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Ramenya

Cksoba

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