オーラス来たり
とうとうアパートでのオーラス日が来た。本来なら本日が明け渡し日になるが
アパートの管理会社が水曜日はお休みなので1日延びて明日になった。そんな
訳でラス前日は清掃を行なった。最後の最後までガラクタの束が部屋から無く
なることは無かったが、昨日の内に不燃物のゴミ出し作業が終わって、車への
積載が難しい長いアンテナ類が、オヤジの愛車のキャリアで運び出され、ほぼ
荷物は無くなった。それでも、最終まで必要だったヒモ類やガムテープ、養生
テープ、ハサミ、マジックインク、洗剤、紙コップにお茶などが残り、最後の
段ボールに詰められた。いよいよこの部屋とも「おさらば」だ。高所恐怖症で
かつて3階以上の部屋には住めなかった家内が、ここなら大丈夫と、恐怖症に
打ち勝ったほどの「ケンチョピア」の景観をこの部屋から眺める事は無くなる。
2010年、在宅勤務の許可を貰ってここに帰って来たが、半年で大病を患い
生死の境を彷徨った。2か月半の闘病生活を経て復活、リハビリで始めたAR
DFにハマり、全国に大勢の友達が出来た。二人の新しい孫も誕生したが逆に
父、更には母が向こうの世界に旅立った。いろいろと生活の変化を迎えたこの
アパートだが、清掃が終わった部屋は見違えるぐらい広かった。2010年に
この部屋を初めて訪れた日の事を思い出す。あれからはや14年、月日が経つ
のは本当に速い。明日はいよいよ明け渡し日だ。これが本当のオーラスになる。