阿波踊り終わる
徳島市の阿波踊りが終わった。まだ今日一日「池田」での踊りが残っているが
始まってみるとアッという間に終わってしまう。阿波踊りが終わったと言うと
いくら体温に近い気温が続いていても、徳島にとっては夏が終わった事になり
これから、つるべ落としの夕日と共に段々秋の気配が濃くなって行く。そんな
俗に言う「祭りの後」が大嫌いなオヤジだが「盆休み」と呼ばれる長期休暇が
無くなった分「休暇ロス」と言われる現象が無くなったのは嬉しい。いずれに
してもいつも書いているが、陽が段々と短くなって行くのが大嫌いなオヤジは
再び長くなって来るまでこれからイヤな半年を迎える。今年の阿波踊りは全く
見物に出掛けず、家でテレビ中継に終始した。毎年ケーブルテレビが4日間に
渡って踊りの全時間を中継する。ある意味、クーラーの効いた特等の桟敷席で
踊りが見られたので年寄りには良かったかも知れない。昨夜は22時ごろから
阿波踊りの協会に所属する有名連が全員集まっての「総踊り」で2024年の
阿波踊りを締めくくったが、まさに「圧巻」の一言だ、しかしこれだけは絶対
生で見なければテレビではダメだ。そんな総踊りを見てオヤジはある事を発見
した。一見、陽気な阿波踊り、よく越中八尾の「風の盆」と浴衣は同じなのに
陰と陽の違いがあると言われているが、やはり「阿波踊り」も所詮は盆踊りで
一見陽気に見えてもその裏にどこか寂しさがある。民謡「祖谷の粉引き歌」に
合わせても踊れるのがその証拠だ。阿波っ子はその寂しさを踊りで隠している
ように思えて仕方がない。これも終わり行く夏を惜しむオヤジの感傷だろうか。
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