本物が見られた
テレビ番組に「開運なんでも鑑定団」と言うものがある。お金には縁の少ない
オヤジだが、せめて他人さんの喜びを少しでも共有させて貰えれば良いかなと
思って時々見る。特に「陶磁器」が好きで素人なりに、あ~でもないこ~でも
ないと一緒に鑑定するがこれが意外によく当たる。特に中国の焼物については
ほとんど正解する。唐の時代の物だとか明の時代の物だと講釈を言ってみても
すぐに解ってしまうから不思議だ。その背景をじっくり考えてみると、かつて
台湾の故宮博物院、紫禁城の故宮博物院、更に中国各省にある博物館で本物を
見る機会を得たからだろうと思う。仕事中は、ほとんどと言ってよいほど観光
案内などしてくれなかった中国のパートナーも、時間待ちなどを利用してよく
博物館には連れて行ってくれた。そこで見た中国各地のお宝が、自然に脳裏に
刻み込まれている様な気がする。偉そうに良い恰好を言うわけではないのだが
やはり本物や美しいものを見て、知らず知らずの間に記憶に留めるという事は
あると思う。これとは逆の経験もあった。移動の途中で時間待ちをする場所と
して陶器で有名な「景徳鎮」のサービスエリアがあった。ここではマニア達が
欲しがるような「お土産物」をたくさん見た。まさに本物と言われたら、つい
信じてしまうような物も多かった。こんな経験も自然に身に付いた感じがする。
そんな事が、何も判らなくても登場する作品を自然に篩に掛けているのだろう。
中国人はうまくお宝を作り上げる技術が高い。ついつい騙されてしまうことも
あるが「ホンモノ」を見る機会を得られたのはオヤジにとってはお宝だと思う。
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