阿波踊りの追記
阿波踊りについて、未練たらしく少し追記してみたい。オヤジが子供のころは
市内の至る処が「踊り場」になって、みんなが好き勝手に踊っていた。駅前の
商店街やアーケード街は、切れ間が無いほど「連」が続いて踊ったものだった。
当時から、市内の数か所に設けられた有料・無料の演舞場(桟敷)はあったが
演舞場に踊り込む順番を待つ間、商店街や演舞場から次の演舞場までの道中を
踊って移動した。いつの頃からかそんな踊りのスタイルが一変し、演舞場の中
でしか踊れなくなってしまった。そんな頃から、商店街やアーケード街もいつ
しか「シャッター街」になってしまい、踊り子たちは演舞場から演舞場の間は
ゾロゾロ歩いて移動するようになった。連の「高張り提灯」持ちは、演舞場を
出ると走って次の演舞場の順番を取りに行くが、有料桟敷では阿波踊り協会や
阿波踊り振興協会に所属する有名連が、優先で割り込んで来るため、企業連や
学生連などはほとんど踊ることが出来ないのが現状だ。そのため無料桟敷へと
逃れるが、こちらは順番に踊り込めても既に多くの提灯持ちが早くから並んで
いるから結構時間待ちになる。結局、1日あたり無料桟敷を2か所ぐらい周れ
たら良いところだろうか。一般連は、正味踊るのは1日30分ぐらいの時間だ。
いつも踊っているように見えるが、とんでもない状況なのだ。やっぱり本当に
踊ろうと思うと有名連に入らないといけない。そんな有名連がその日の最後に
見せるのが「総踊り」だ。阿波踊り振興協会所属の15連全員が合同で締める
踊りは圧巻だ。阿波踊り協会と合同で行えば、倍ぐらいになりもっと圧巻なの
だが、この二つの組織は仲が悪い。お互い自分たちが本流だと主張するからだ。
そんな事はお客さんには関係なく、踊って汗に流して欲しいがうまくいかない。
まあ、そんな事は抜きで是非来年は一度徳島にお越しください。案内しますよ。
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