嬉しいが悲しい
最近記事のタイトルに相矛盾するような語句が多いが今回もまたそんな話題だ。
3月16日、いよいよ敦賀-金沢間の北陸新幹線が開通する。長かった工事も
その一部分しか見ることが出来なかったが、リタイヤして北陸を離れたあとも
開通の日を楽しみにして来た。敦賀から大阪までの区間がまだ残されているが
ようやく福井県を新幹線が走る。待ちに待った開通だ。そんな反面、あれほど
慣れ親しんだ「サンダーバード」と「しらさぎ」がその姿を消すと言うことだ。
敦賀までの運航は残るようだが、そこから先は敦賀で新幹線に乗り換える事に
なる。まさに嬉しい様な悲しい様な、複雑な心境である。実際に大阪、名古屋
両方面から福井までの移動時間は、ともに3分ぐらいしか短縮されないと言う。
それくらいなら名物特急は残して欲しい気がする。名古屋時代は「しらさぎ」
大阪時代は「サンダバード」と共に人生を歩んで来たオヤジだが、もう二度と
あの列車で大阪から福井に行く事はないかも知れない、と思うと実に感慨深い。
列車の中では色々な事を考えた。仕事の事、趣味の事、家族の事、隔週で利用
していたのに約3か月に渡って乗車出来なかった病もあった。そんな想い出に
新しい歴史が加わる。温かくなったら、新幹線に乗って北陸を訪れたいと思う。