トコジラミ話し
韓国やフランスを中心に世界的に「トコジラミ」が増加していると言うことだ。
特に普通の殺虫剤では効果の少ない「スーパートコジラミ」と呼ばれるモノが
海外旅行者の荷物に付いて家庭に持ち込まれていると言うのだから大変である。
その昔は「南京虫」と呼ばれていた害虫で「カメムシ」の仲間だと言うことだ。
そんな点から、不用意に潰したら悪臭に困るそうで、地名に配慮して最近では
南京虫と呼ばなくなっても虫は虫で何も変わっていない。戦後5~6年経って
からもノミやシラミ同様に、夜中に叩き起こされては「榮太郎飴」の缶の様な
容器に入った「DDT」の白い粉をパクバクと頭からかけられて、駆除されて
いた虫には変わりない。しかし今思えば、いくら進駐軍が持って来た画期的な
薬剤でも、よくもあんな危険なモノを頭から降り掛けていたものだと怖くなる。
知らぬが仏、とはよく言ったものだ。トコジラミに噛まれると、噛まれた跡が
二つ並んで出来るのが特徴とされている。やはり不衛生な国に多い様であるが
あれほど中国や韓国、インドなどに出張したオヤジだが、この様な害虫による
被害に遭った事はない。日本円で600円の宿、レバーを押したら汚物が溢れ
出すホテルに泊まっても、感染症を運ぶ害虫に喰われなかったのはラッキーの
一言である。それにしても人の習慣とは怖いモノで、最初の会社での徹底した
経費節約、と言うよりもケチの教育が、その後に転職した会社でも抜け切れず
そこそこのホテルに宿泊して下さいよ、と言ってくれてはいても、安宿志向に
走ったオヤジだった。今思えば、もう少し良いホテルを利用したら良かったと
後悔しているが、良いホテルでもトコジラミが居ないという保証は無いようだ。
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