良い会社を見た
ミルク饅頭「月化粧」を製造する青木松風庵の工場見学に行った感想について
少し書いてみたい。一連の工場見学を終え、娘や孫たちが試食した焼き立ての
饅頭に感激し、先方の作戦にハマってお土産を買っている間、オヤジは一人で
展示コーナーを見てまわった。工場見学は無償の製品を貰うだけでは脳が無く
やはりその会社の歴史や成長の変遷をじっくり勉強しなくてはいけないと思う。
そんな目的を持って経営者の理念や原材料の選び方や買い方について、説明を
読んで行ったが一言で言うと実に素晴らしい会社だ。この先、現状に甘んじる
事なく初心の精神を貫けば、まだまだ成長を続ける企業だと思う。その理由は
創業者夫婦の考え方を読めば判る。オヤジはこの創業者夫婦の人間を知らない
ので、生き方については説明文からしか判断できない。良いことばかり並べて
書いてあれば話しは別だが、いろいろな角度から総合的に判断すると、やはり
成功したのには成功しただけの理由がある。たとえば、モノを「提供する」と
言う考え方、販売は商品だけではないという理念があった。お茶があり菓子が
引き立つ。菓子があってお茶が美味しくなる。どちらが無くても成り立たない。
従って、試供品を食べて貰うにも美味しいお茶を供するという考えだ。これは
ほかの多くの点でも同じ考え方があった。オヤジが興味を持った原料の買い方
についても、一時的にまた一部で赤字になっても「質」を落としたら、顧客は
必ずそれを悟り離れて行くということを理解している。これは実に素晴らしい。
社員を「仲間たち」と呼び、働きやすい環境を提供し、社員離れの無い企業に
なっているそうで、これもまた素晴らしい経営だ。久しぶりに良い会社を見た。
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