ARDFおやじの独り言

昨日は、流行らないパソコン用電源分配器の話しをしたが、今回は同じ用途で

ありながら、逆に随分重宝したノートパソコン用の電源分配器について書いて

みたい。ノートパソコン用機器の方は内部に電子回路など無く、単純に電気を

分岐するだけの物だ。構造的には、１００均で売られている「三つ又」と何も

変わらないない様に思うが、意外にも価格は４桁だ。この価格は、アイデアに

対して支払われていると言っても過言ではないだろう。オヤジが重宝したのは

中国などに出張した時だった。空港やホテルでパソコンを使用する際、取れる

電源の数が１個だけ、と言ったケースも少なくなかった。そんな時には必要な

周辺機器が利用できない事になるが、この機器があればパソコン以外に２つの

周辺機器用の電気が取れる。もちろんテーブルタップなどを持ち歩いていれば

問題ない事ではあるが、機器が嵩張らずにパソコンの近くから能率よく電気が

取れるところが良かった。何より海外では２００Ｖ用のコンセントにプラグを

挿すための変換作業が面倒であった。そんな作業を周辺機器ごとにしていたら

大変なことになってしまう。そんな意味では本当に重宝した機器の一つだった。

今では全く使用しないで戸棚にしまってあるが、使っていた頃が実に懐かしい。

皆さんは写真のような機器をご存知だろうか。もう随分前に買ったパソコン用

電源分配器だ。パソコンと電源コードの間に挿入すれば、パソコンの背面から

周辺機器用の電源がいくつか取れると言った一見便利そうな機器だが、実際に

使用してみると、こいつが意外と使い勝手が悪い。第一にそこそこ大きな物を

パソコン後部の電源端子に差し込んだだけでキープさせよう、とするところが

ダメだ。ケーブルだけでも抜けそうになる事があるのに、これだけ嵩があれば

チョッとした事で抜け落ちてしまう。更には、内部の電子回路がすぐに壊れて

しまって、使えなくなってしまう。これは単に電気を分配しているだけでなく

パソコンに電気が流れて初めて他の差込口にも電気が回るような設計だからだ。

この回路自体が壊れやすい構造なのでダメなのである。やっぱり一見して便利

そうなグッズが、最近は全く姿を消してしまった理由がこの辺りにありそうだ。

今日は朝から日赤の定期健診に出掛けていた。今回は自分でもチョッと節制を

怠って、好き勝手をしたことを自覚していたため、結果が出るまで恐怖の半日

だった。最初にヤバイなと思ったのはＣＴ撮影に先立っての血液検査であった。

検査は予約制なので、これ迄は放射線科の受付を済ませ、問診票を確認したら

どこかの会社の高い経口補水液を飲んでいたら直ぐに呼ばれた。しかし今回は

事前の血液検査にて造影剤を使用する事が出来るかどうか、腎臓の機能数値が

確認出来るまで待機してくれと言う。まあそれだけ高齢になったと言う事だと

思うが、待たされている間に色々と考えてしまい不安になる。暫くして撮影が

ＯＫとなりＣＴ室へと入る。造影剤がインジェクションされ、例によって体が

カッと熱くなる。何回受けても嫌な感覚である。撮影後、放射線科から内科に

移動して主治医の回答を待つことになるが、持ち回りファイルに「所見至急」

と書かれていても、ここから結構長い時間を待つことになる。この時間にまた

いらぬ事を考えてしまうので嫌な時間帯だ。一時間少々待ち、名前が呼ばれた。

結論的には、確かに値は悪くなっていたがＣＴに特に変なモノも写らず、再び

努力すれば快復する数値であったが、弱虫オヤジは心配性で病気になりそうだ。

いけねえ、いけねえ、いつの間にかオヤジの血糖値がとんでもない値になって

しまっていた。一般的に言う「高止まり」と言ったヤツだ。そりゃそうだろう

車はバッテリーが上がってしまうぐらい乗らずに、尻に褥瘡ができるほど連日

椅子に座ってパソコンを叩き続けていれば、こうなるのは当たり前だ。毎日の

散歩も、熱射病と脱水症状の方が怖いと理由を付け、ＡＲＤＦ四国地方大会で

優勝して以降、夏間はまったく怠けてしまっていた結果である。運動もせずに

食べる量は同じか、それ以上に食べていたら値は下がるハズが無い。これでは

明日に迫った日赤の定期健診では、ＨｂＡ１ｃの値はかなり上がってしまって

いて、担当医から説教をくらうだろう。そんな事もあり、焼け石に水状態から

再び散歩を始めた。初日は、高止まりの値を回復させるべく、少々負荷を掛け

過ぎた結果、フラフラの状態で帰宅し、そのまま倒れ込んで寝てしまう始末だ。

こいつはチョッとヤバイかなと思ったが、一晩寝たら久しく感じなかった様な

スッキリ感だ。努力は嘘をつかない、高止まりだった血糖値は同時間帯計測で

一気に１００ほど下がった。正直なものだ。さあ、これから再び毎日歩くぞ～。

ワイドショーを見ていたら最近の若者のある行動がクローズアップされていた。

それはＹｏｕｔｕｂｅを見る際には、ほとんど２倍速で視聴し、更にはマナー

違反にも近いような状況でも平気で聴いている音楽は、イントロ部分は飛ばし

歌の部分だけを聴くと言う。これらの理由は「タイパ」つまりタイムパフォー

マンスが悪いからだそうだ。最近の若者ことば同様に、すべて短縮志向なのだ。

これを聞いていてオヤジは猛烈に腹が立って来た。自分達がＹｏｕｔｕｂｅの

投稿者なら、飛ばされたらどんな気がする。楽曲もイントロの部分にこそその

曲の良さがあるのではないだろうか。そう言われて見ると、最近はイントロが

無く、直接歌に入る楽曲が増えている気がするが、そんな理由からなのだろう。

いずれにしても「オノレ」らは、そんなに時間を短縮しなくてはいけないほど

忙しいのかと問いたい。その空いた時間を利用して一体どんな勉強をしている

のかを聞かせて欲しい。年寄りをバカにするような、最近の事については良く

知っているが、本来日本人が知っていなくてはいけない様な一般常識の多くを

知らない奴らが偉そうに言うな。まだ若者の中にも、ゆっくりした時間の中に

物事の本来の姿が隠されている、と言った者が居たのが救いだったが、しかし

オヤジに言わせれば「タイパ」などと言う単語は、日本地図の四国地方の形が

オーストラリアに変わっていても判らないような奴らには使って欲しくはない。

阿波踊りによる新型コロナ感染で全国区になった我がふるさとだが、このたび

あるランキングでベストテンの第９位に入ったと言う。「オッ、そんなことも

あるのか」と思ったが、何とそれは「一生行かなそうな都道府県」ランキング

だった。やっぱりそんな事だと思った。我々からすれば、鳴門の渦と阿波踊り

それに四国８８か所の１番札所らがある、と自慢してみても所詮その程度では

全国から見ればどうって事は無い訳だ。名勝を自慢するだけでインフラ整備は

行なわず、新しい魅力を作り上げなくてはいつまで経っても同じ結果であろう。

それは福井県も同じで、今回は我がふるさとよりも上位の３位に入ってしまう

結果になっている。オヤジに言わせれば永平寺と東尋坊を持つ福井県のほうが

魅力があるように感じるが、よくよく考えてみるとこちらも２つの名勝を結ぶ

インフラ整備や集客のための手段が何も講じられていない。初めて訪れた頃と

ほぼ変わらずで、時に衰退さえ感じてしまう。自慢できるモノを持ちながらも

知名度の低い県、これには共通する点も多いハズだ。もはやどちらが田舎だと

一喜一憂することなく、お互いに協力をしなから発展を目指せよ、政治家たち。

阿波踊りの有名連に「阿呆連」があるが、今夏は踊り子全てが阿呆連になった。

やはり徳島県人は踊るアホウだけでなく本当のアホだ。今回発表された情報に

よると、８月１２日～１５日の４日間、徳島市を中心に開催された阿波踊りで

新型コロナに感染した踊り子は８１９人に及んだと言う。これは公表している

数字で、実際はもっと多いことだろう。約４人に１人の踊り手が感染した事に

なり、これが影響し踊り明けの感染者数は異常な数字を示した。新型コロナが

流行し始めた数年前は他県ナンバーの車に石を投げ、入県を拒否したヤツらが

とうとう踊る事を我慢できず、いい加減な気持で実施をした結果がこの有様だ。

この分では、観光客にもたくさんの感染者が出たことだろう。ＡＲＤＦの様に

感染リスクが極めて低いイベントでさえも開催を控えているのに、飛沫感染の

見本を地で行くような阿波踊りを強引に実行した罪は極めて重い。踊り手側の

自己責任だけで済めば良いが、今回の事は多くの人に迷惑を掛けているハズだ。

観光客の大幅な減少が予想された中で単に「踊りたいと」言う欲望を満たした

結果は、全国区でアホを曝け出してしまう形になったわけだ。この様な事態を

予測できないヤツらは、オヤジを含め極めつけのアホ連、と言わざるを得ない。

福井の会社の歴史同好会に入ったことで、社員旅行以外でも多くの旅が出来た。

当時の親分が旅好きだったからで、前述の「韓国新羅の歴史探訪」のほかにも

中国の「秦の始皇帝と兵馬俑」やタイの「アユタヤ王朝」の歴史を学ぶ旅にも

出掛けることが出来た。今思えば、本当に思い切って行っておいて良かったと

思う。あれだけ中国に出張したオヤジも陝西省にはついに足を踏み入れる事は

なく、タイもインドの往復時、スワナプーム空港で中途半端なトランジットを

しただけで改めて行く機会は無かった。出張を含めたそんな海外旅行であるが

これ迄を振り返って見ると、円が現在ほど安い時期に旅をしたことは無かった。

オヤジが勤務をしていた時期、円はいつも価値があった気がする。多少上下は

有っただろうが、１ドル１４５円を上回るなど無縁であった。そんな意味から

して今、海外に出掛けたらどんな思いをするのか、感覚が判らない。換金して

貰える現地通貨が少なくなって、みじめな思いになるのは間違いない。現在は

購買の責任者として、円安のヘッジを考えなくても良い分、気は楽ではあるが

全面的に後輩に責任を押し付けてしまうのは心苦しい。単に仕事をする時期が

悪かっただけの理由では気の毒だ。仕事のことは何も考えず、ただ単に海外へ

行く時期が有利だ不利だ、と言うだけで一喜一憂していた頃は本当に良かった。

歴史同好会の旅ではもう一つエピソードがある。それは慶州で旧新羅の歴史を

学び、大邱の街に帰って来た時だった。韓国に来たら焼肉だが、大邱に有名な

ガーデン焼肉の店があり、みんなでそこに行くのを楽しみにしていた。豪華な

庭園を見ながら焼肉を楽しめる店で、かつてオヤジは日本で言う鯖江にあたる

眼鏡の街、大邱に仕事で来たら必ず訪れていた。早速、タクシー３台に分乗し

目的地まで向かったが、行くと残念ながら数年の間に店は潰れてクローズして

しまっていた。こうなってしまうと困ったもので他の店を探すしか無かったが

第二候補の焼肉屋に心当たりはあっても、肝心の住所や店の名前が分からない。

そこで再びタクシー３台で向かったが、今度は運転手に目的地が伝えられては

いない。オヤジが先頭車に乗って、後の２台の車に追走して貰う形を取ったが

こいつがなかなか揃っては走れない。どうしても信号などで間隔が空いて来る。

そんな時、福井のオヤッサンが乘った後続車は、猛烈な勢いでオヤジの乗って

いる先頭車を追わせたそうだ。聞いた話しでは、オヤッサンは身振り手振りに

加え、英語と大阪弁を駆使して運転手を煽り、競馬の騎手が馬にムチを打つが

ごとく、時速１００ｋほどで「見失うな」と追わせたと言う。女性陣は生きた

心地がしなかったそうだが、オヤッサンなかなかやってくれる。大きな事故に

ならずに本当に良かったが、こんな些細なエピソードも今は良き想い出である。

台風で中断させられた旅の想い出について、話しを戻して書いてみたいと思う。

海外でのアクシデントも、今となっては懐かしい想い出だ。こうやって話しが

出来るのは、ある意味幸せな事かもしれない。そんなアクシデントも、起きた

時には「真っ青」になった自分が居たが、福井のオヤッサンと共有した話題も

その一つだ。福井の化学会社の歴史同好会メンバー１０人で、韓国旅行をした

時の事だった。初日、翌日の慶州行きを前に釜山市内に宿泊したが、その日の

夕食にと、オヤジは「李大監（イテガン）」と言うレストランを予約していた。

韓式の料亭で釜山の公官庁や企業が社用で利用する高級店だ。食事をする床の

下はガラス張りになっていて鯉が泳いでいるような豪華な佇まいだが、当時の

レートでは十分楽しめる店だった。それは「一人用韓定食」というのがあって

当時日本円で１５００円ぐらいで食べられるのを知っていたからだ。内容はと

言うと「オー」と唸るほどの品数でインパクトがあり、韓国初日には最適だと

思っていた。オヤジは迷わずにその韓定食を１０人前注文したが、何を勘違い

したのかオヤジの言い方が悪かったのか、出て来た料理は普通の韓定食１０人

分だったから驚いた。テーブルの上では並べきれず、机の下までギッシリ占領

してしまう状態だ。こいつはしまったと思ったが後の祭りだ。何しろ社用族が

利用する高級料亭、料金は半端ないハズだ。オヤジの食欲は一気に無くなって

しまい金の計算ばかりしていたのを思い出す。恐る恐る精算した結果、金額は

一人当たり約４０００円、支払ってから急に食欲が出て来たが、実に懐かしい。