散歩で撮った絵
毎日同じ時刻に散歩に出かけても、同じ景色に出遭う事は絶対に無い。見掛け
同じ様に思えても、日々刻々その色や姿を変えて行く木々や、空の雲、更には
行き交う人たちまで、二度と同じシチュエーションは無い。それだから散歩は
ある意味楽しく長続きするのだろう。今の季節、夕日はつるべ落としのごとく
眉山のすそ野に逃げるように隠れて行くが、その僅かなうしろ姿を撮ったのが
本日の一枚だ。こんな写真が撮れる我がふるさとは、まだまだ捨てたものでは
なく、田舎であることの喜びに浸れる瞬間だが、やはり考えて見ると、写真が
絵になるのは、いつも登場する「椰子の木」だろう。これが「南国」の象徴で
あり、シルエットの中に「異国情緒」というモノを醸し出してくれている様だ。
椰子の木があるのが当たり前に育ってきたが、実に重要なポイントなのだろう。
逆光が見せる別の世界に気分良く家路を急ぐが、我が家を目前にしての赤信号
無視と横断歩道を渡ろうとしても停車しない車に、現実のふるさとに戻される。