ゴマ擦りは苦手
最近、家内と外食をする機会が増えた。この約2か月の間、何かと慌ただしい
日を過ごしたので、少しでも食事作りの負担を軽くしてやりたいた、と言った
思いが強かった。主婦と言う者は、毎日の食事を作るのも大変であるが、その
献立を考えるのもまた大変なのである。今ごろ遅いと言われるかも知れないが
サンデー毎日になってから、それがよく解るようになった。オヤジたちが良く
行く外食は、二人ともが好きな「中国料理」と本場の「インド料理」が多いが
先日久々に「豚カツ」を食べに行った。もうロースの脂身バリバリは無理だが
ヒレ肉の揚げ立ては応えられない。なぜ、店屋の豚カツはあれほど旨いのかは
分らないが、何事もこの辺りが「修行」と「ノウハウ」なのだろう。ところが
その豚カツ屋、料理が出て来る前に大量の「キャベツ」と「胡麻」が出て来た。
胡麻は「すり鉢」に入って山椒の木の「すりこ木」が付いている。キャベツは
お代り自由だと言う。しかし半端なく大量でお代りなどすればキャベツだけで
満腹になりそうだ。まあ、豚カツが出るまでキャベツを喰って、胡麻を擦って
待っておれ、と言いたいのだろうが、この歳まで一切ゴマが擦れなかった者に
ゴマを擦れと言うのはコクである。案の定、豚カツが来たころには、美味しい
ソースで食べたキャベツでお腹が一杯になっていたが、ゴマ擦りが下手クソな
オヤジは、胡麻が山椒の味になってしまうまで擦る事にはならなかったようだ。