原因はアンテナ
ARDF競技大会の開催後には、参加の選手たちから様々な感想が寄せられる。
今回の香川県支部ARDF競技大会について、難しかったのは設定もさること
ながら、アンテナが原因であったようだと多くの選手たちから意見が集まった。
そう言われればオヤジもそんな気がするが、まだまだアンテナがどうこうだと
言えるレベルでは無い。さりとて全国のエキスパートたちがそう言うのだから
間違いないようだ。ARDFに使用するアンテナは現在二種類あって、一つは
従来から使用されて来たGP(グランドプレーン)アンテナ、もう一つは最近
使われるようになったHARO(へイロー)アンテナだ。この二つのアンテナ
それぞれ電波を空中に送出する仕組みが異なるが、ARDF流に言えばGPは
基本的にはアンテナからの距離によって、直線的に電波の強さが変化して行く。
つまり「近付いて行き感」が一定だと我々は表現する。これに対しHAROは
アンテナから離れている場合には「近付いて行き感」は一緒なのだが、極端に
近付いた場合は、一時的に信号が弱くなると言う特性がある。特に高い頭上に
あると、その直下では極めて信号が弱くなるのだ。これが一番イヤな点である。
全日本大会も、香川県支部大会もこいつにやられた感がある。GPなら後ろの
山からビンビン来るはずの信号が、HAROはアンテナの直下に入ってしまい
弱まるのだから、誰もが後ろの山にTXがあるとは思わないだろう。これから
HAROアンテナが使用されると、これまでの常識を一変させる対応が必要だ。
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