継続と言うこと
ことわざに「継続は力なり」と言う言葉があるが、実によく言ったものである。
長い年月を経て、多くのモノが無くなったり姿を変えたりしている。それらは
単に建物や景観にとどまらず、製品や企業、ある意味人の心までもそうである。
勿論、形を変えたモノが全て衰退と言う訳では無く、何事も「途絶えない」と
言うところに意義があり、それが「力」なのだ。最近、GoogleMapを
利用してバーチャル観光をする様になった。行ったことの無い場所や、過去に
訪れた土地を巡ってみるが、懐かしい景観に出会える反面、見つけるのに苦労
してしまうほど変わり果てた場所もある。一番悲しかったのは、オヤジが学生
時代過ごした下宿の変り様だった。愛知県春日井市八事町、この場所を探すと
写真のような空き地になっていた。一年で学生寮を追い出されることになって
いたオヤジが見つけた家屋だった。二階の雨戸が閉まっている、つまり使って
いない部屋が有るだろうとの憶測で訪ねた家だったが「あるよ!」の一言から
一発で決まった下宿だった。このブログの読者にも学生時代この下宿で一緒に
一時期を過ごした友人がいるが、このことを知って、どの様に思うのだろうか。
下宿だけではなく、周辺の街の様子も随分と変わった。オヤジがアルバイトを
していた喫茶店も今は無く寂しい。ただ下宿のお向かいのお宅は綺麗になって
今も残る。当時、若いお嫁さんが嫁いで来たがそんな「新妻」も今では75歳
ぐらいのお婆ちゃんになっている計算だ。時の流れ、を感じずにはいられない。