遮蔽物の是非は
新潟で、酔っ払ったタクシーの乗客が運転手に暴力を振るい、全治10日間の
怪我を負わせたと言う事件が報じられた。ドライブレコーダーに映った映像に
よると、運転中にも拘わらず後部座席から身を乗り出して、運転手の左半身を
少なくても15回以上は殴っている感じだ。危険極まりない悪質な行為である。
これまで日本のタクシーは比較的安全で、タクシー強盗など凶悪犯罪は極めて
少ない国だとされて来た。その証拠に、後部座席と運転席の間には、遮蔽物が
設置されていないケースが多い。有っても、ポリカ製の簡単なプレートが少し
取付けられている程度である。まあそれほど平和な国なのだろうが、そこまで
安全を過信して平和ボケしてしまってはいけない。特に最近のように外国人が
増えて来た状況下では日本の安全神話は崩れつつある。オヤジが初めて海外で
タクシーに乗った時、極めて違和感があって驚いた。それはあたかも凶悪犯を
護送する車のように思えたたらだ。ステンレス製パイプが、まるで牢獄の様に
運転席と後部座席の間に立ちはざかっていた。中には、窒息してしまいそうな
ぐらい、ポリカーボネート樹脂でコックピットを作っていたタクシーもあった。
こんな遮蔽物がある方が良いのか、無い方が良いのかは賛否が分かれるところ
だが、タクシー運転手とは極めて危険な職業であるのは否めないところである。
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